G1古馬の短距離戦が近づいてきましたね。その年の初のG1レースということで毎年注目度の高い一戦ですが、今年は逃げ馬・先行馬が多数登録しており早くも混戦ムードが漂っております。21日にエアロヴェロシティが疝痛のため回避することが発表され、ますます予想は困難に。
さて、まずはレースの展開を予想するためにも逃げそうな馬をピックアップしていきたいと思います。まだ枠順は発表されておりませんので、枠順確定前の各馬の情報収集というかたちでお読みいただければ幸いです。
注目の逃げ馬3頭
ハクサンムーン(牡7)
「連対」か「大敗」か、過去レースを見ると両極端な着順が多い馬ですが、逃げ馬という脚質である以上は致し方ないですね。昨年秋に開催されたもう一つの短距離G1のスプリンターズS(G1)では果敢に逃げるも、結果は12着と大敗でした。しかし、休み明け約5ヶ月ぶりの前走・オーシャンSでは好スタートを決めてスムーズにハナをきっていき、直線でも逃げ粘り2着に健闘しています。近戦の中では一番良いスタートをきることができ、ハイペースの単騎逃げに持ち込めたのが大きいでしょう。やはり逃げてこそこの馬の能力が最大限に発揮されることを証明したレースでした。
今年で7歳になり、G1に挑戦できる機会も残り僅か。同馬を管理する西園調教師は「衰えたところは見せていない。ラストチャンスのつもりでやってます」とコメントしていますが、陣営としても今後挑戦するG1は全てラストチャンスだと思って挑む姿勢を見せています。
G1制覇のラストチャンス、陣営の本気度は高い。ハクサンムーンが勝つには間違いなく逃げていくしかないと思うのですが、問題は「逃げれるかどうか」。他にも逃げ馬は多数いるし、スタートが悪いことが多いことも不安です。前走のように好スタートをきれればレースの主導権を逃げれるチャンスはあるでしょう。好スタートを決めてはやめに前に出ていきたいところです。
ローレルベローチェ(牡5)
全17戦中逃げなかったのは4戦のみ。近8戦のレースを全て逃げている生粋の逃げ馬です。前走はシルクロードSで、重賞戦に初挑戦。メンバーのレベルが上がりましたが、そんなことはお構いなしと言わんばかりの逃げっぷりで2着に逃げ粘りました。この馬のブレない逃げっぷりはいつもレースを盛り上げてくれます。高松宮記念でもこの馬の真っ向勝負に期待するファンは多いことでしょう。
問題は、ハクサンムーンやミッキーアイルがハナを主張してきた時にローレルベローチェが争えるかどうか、というところでしょうか。鞍上は条件戦の頃から手綱を握る中井裕二騎手で、人馬ともにG1初挑戦となります。中井騎手は条件戦のころから手綱を握っており、相性はバツグン。前走の積極的な逃げ戦法は好感が持てました。前走好走して良い流れが来ているだけに、連続好走に期待がかかります。
ミッキーアイル(牡5)
昨年のスプリンターズSでは好スタートを切ったにもかかわらず、抑えて4番手からに。そのせいか道中は折り合いを欠き、直線でも途中で走るのを辞めてしまっていました。音無調教師の、脚質転換を図ろうという意図があってのことだったと思いますが、本来のスタイルでは無い走りを要求されたスプリンターズSでは4着に惜敗しました。
しかし前走の阪急杯では、フルゲートの外枠からでしたが好スタートを決めてハナを主張しにいきました。そこからはスムーズな逃げで直線でもスピードを維持して逃げ切り勝ちしました。前走は主戦騎手であった浜中騎手から松山騎手へと乗り替わりになり、本番高松宮記念でも引き続き松山騎手が手綱を握ることとなります。本来の逃げスタイルに戻ったミッキーアイルと、初G1制覇を狙う松山騎手のコンビに期待です。
ベテランのハクサンムーンに、何が何でも逃げるスタイルのローレルベローチェを相手に強気の競馬ができるかどうかというところが見どころでしょう。昨年の高松宮記念では外枠からで、先行馬を見ながら4番手を追走して3着に惜敗しています。道中は折り合いを欠いた場面もあり、やはり先頭に立たないと本来の力は発揮できなそうです。
昨年の高松宮記念(2015)に引き続き今年も三連単勝負がアツい?!
強い先行馬2頭を軸に、相手には堅めと穴馬を絡めて絞った三連単の2頭軸で勝負。穴馬が来ればもう少し配当は見込めたが、怖い香港馬を馬券に入れておいて正解だった。そして軸2頭をピンポイントで的中できたことが何よりも嬉しかった。
【昨年の高松宮記念(2015)の的中実績】
?軸馬?
- ?ハクサンムーン(6番人気)
- ?ミッキーアイル(3番人気)
?相手?
- ?エアロヴェロシティ(4番人気)
- ?サドンストーム(10番人気)
- ?ダイワマッジョーレ(2番人気)
- ?トーホウアマポーラ(13番人気)
- ?ストレイトガール(1番人気)
?三連単配当?
????? ¥81,560
今年も逃げ馬が多数揃っているが、一体どの馬が残るだろうか。先週の中京は雨の影響もあってか外差しも決まっている。逃げ・先行が多く、差し馬勢にとっては有利な展開も・・・。取捨選択は困難を極める。
しかし今年は逃げ馬ハクサンムーンやローレルベローチェが妙味あるオッズとなっており、今年の三連単は高配当が見込めるかも?!今年の高松宮記念は三連単で勝負が絶対にアツい!